ローマ法王という権威を思う。
つい先日85歳で職を辞すことを発表したローマ法王の最後のミサについての記事。
バチカンが騒がしくなってから、ここ数日改めてローマ法王という権威のことを考えています。
結局法王ってどういう存在なわけ?
キリスト教カトリックの最高権威。
バチカン市国という小さな小さな国のいわば王様であり、世界中の12億人の信者を束ねる長。
簡単に書くとこんな感じだけど、冒頭の記事を読んで、
いくらなんでもアイドルでもないおじいさん一目見るためになんで10万人も集まるんだ?と思ったみなさん。
彼を人口12億人の国のトップと捉えればその影響力の大きさが想像できますか?
同じくらいの人口の中国と比べても、
同じくらいの人口の中国と比べても、
≧中国国民は政党を選べないのに対して、カトリック教徒は自ら選び、信心している。
かつ、ブラジルから韓国からアフリカから世界中に信者がいる。
≧国に法律というものがあるように宗教には戒律があり、 最高権威である法王の考えがその戒律を決める大きな要因になる。
最近話題になってるのは、妻帯、同姓愛、中絶、など?
例えば中国の法律で二人子供を持つことを禁じられたなら、
他国に移住して永住権をとるなりしてふたりめを産めばいいけれど、カトリックの戒律は国を違わず同じ。
他国に移住して永住権をとるなりしてふたりめを産めばいいけれど、カトリックの戒律は国を違わず同じ。
キリストに近い伝導士として、信者はどうあるべきかを決める権限。
こんなこと実際にはないけど、
例えば「信者は水とパンだけで生きるべし。」とかなって
明日から12億人の食卓がから肉野菜魚全部消えたらすごいことなるよね?
やっぱりすんごい影響力!!
こわいほどに。。。
でも、一方で思うのです。
ローマ法王はキリストではない。そして神でもない。
しいて言うならば、学んで学んでキリストの声を正しく理解して皆に伝える伝導士。
本来なら敬虔な信者であり学者のような人であるはずが、、
法王の歴史を辿ると、学者というよりも、「政治家としての発言」があったり、「経営者としての決断」があったりするから面白い。
火曜サスペンス以上にどっろどろで、ドラッガー読むより経営戦略学べる。いや、実際。笑
例えば、元々数学、天文学、哲学全てを学ぶ場所であった教会、神学校での共通語はラテン語だった。
ヨーロッパ各地から貴族の子息が時間とお金をかけてラテン語を学んでいた。
聖書でもラテン語以外で書かれたものは、俗に言うならば「海賊版」にせもの、だった。
だからこそラテン語で聖書を理解し現地語(スペイン語、フランス語、ギリシャ語...)に訳して語ってくれる神父は尊敬の対象、心の拠り所。
それが中世、腐敗した教会の神父が私腹を肥やしすぎて信者が離れていきそうに。。
法王ピンチ!
「信者の皆さん原点たちかえって聖書読もう。神父が言うことより聖書が正しいんだから!」
ところが、一般ピープルはラテン語の聖書が読めない。
これではなかなかキリスト教世界に広まらないし衰退してしまう。。
「よし、認めてしまおう!」
法王がそう言ったかはわかりませんが、実際にバチカンで外国語翻訳聖書を正統なものだと認めてからは、
キリスト教が爆発的に広まり、今では信者の多くはない日本のホテルの引き出しに必ず入ってる程に。。
これ、完全に経営的な判断ですよね?
ちなみにもうひとつの世界宗教でコーランはアラビア語限定です。
ムハンマド(アッラー)はアラビア語で語ったわけですから。
般若心経の外国語なんてのもないしね。
こういう違いはおもしろい。
まもなく次の法王を決めるコンクラーベが行われます。
白い煙か黒い煙か注目。
ちなみに-黒い煙はまだ決まっていない時、白い煙が上がるのは法王が決まった時。
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