スイスで買い物のついでに観察してみた。ver.2 スーパーマーケット


今回はスーパーマーケット編です。
スーパーは各国の食文化が一番現れる場所だと思うので、このエントリー読んでもらえばなんとなくスイス人の食文化をイメージしてもらえるかな、と思います。

まず、スイスでスーパーといえばMIGROSかcoopの2択です。そのくらいこの2つのスーパーが大きくてどの町にも必ずあります。というわけで、スイスに来たらMIGROSかcoop探してみてください。

さっそく余談ですが、この2つの企業はかなり広範囲に事業を展開(教育、ガソリンなどのエネルギー、銀行など、、)しているので、街中で”あ!スーパー!”と思ったら違った‥ということがよくあります。ご注意くださいw


さて、今回は最寄りのMIGROS(ミグロ)で写真撮ってきました。

⑴チーズの種類が多い。そして 値段が安い。
スイスで有名なチーズといえば、グリュイエール、エメンタールなんかがありますが、その他にも私が好きなマレシャルだったり、モッツァレラ系のフレッシュチーズ、カッテージチーズなどなど挙げきれないくらいたくさんの種類が揃います。もちろんチーズフォンデュ用のチーズミックスも常備。値段も大分お手頃!チーズ大好きな私にとっては嬉しい限り。
尚、日本のように50g〜100g単位では置いてません。大抵300〜500g単位での販売です。


⑵ヨーグルトの種類が多い!
 そしてみんな買う量が半端ない(各家庭での消費量が多い)

▲棚一面ヨーグルト。右も左もヨーグルト。さすが乳製品の国

ヨーグルトをたくさん食べるっていうのはヨーロッパ全体に共通する気がしますが、特に多い。日本ではプレーンヨーグルトもたくさん見かけますが、こちらはほとんど味付きヨーグルト。
果肉入りのものは少なく、イチゴ味、パイン味、チョコ味‥という感じで何十種類並びます。キャラメルやフランボワーズ、キウイなんかもあります。

さらにスイスのヨーグルト、日本より容量が1,5倍くらい多いんです。おいしいけど私はいつも食べきれない。なのに、、買い物客かなりの割合で普通に10セットとか(2個1セット)買っていきます。・・・スイス人どんだけヨーグルト好きなんだ。。

そして、このデザート棚に私にとってすごくショックなことがあって。聞いてください!

スイス‥全くゼリーが売ってないんです!!フルーツゼリーもコーヒーゼリーも、果肉入りとか関係なく1つも売ってない。プリンは少ないながら(ヨーグルトの1/20くらいの規模)売ってるのに。。なぜだ(°_°)(°_°)(°_°)

またゼラチン買って自分で作ろうと思います。
もし理由をご存知の方は教えてくださいな。それにしても、不思議な現象だな〜

⑶チョコレート。見てこの板チョコの種類の多さ!
私はあんまりチョコは食べないんで全部の種類は試してないんですが、パッと見てわかるくらい種類豊富です。有名なところで言うと、Cailler(カイエ)、Lindts(リンツ)、Toblerone(トブラホン)なんかがあります。

ちなみに、カイエはスイス最初のチョコレート工場をつくったことで有名ですが、今は世界有数の食品会社ネスレとに買収され、ブランド名だけ残る形になってます。あ、ネスレもスイスの会社ですよ、念のため。
カイエのチョコレート工場は今は見学メインになってますが、試食もできるんでおすすめです。私も4年前に訪問しましたが、湖畔にたつ素敵な工場でした。チョコレートの歴史を勉強しつつ、最後にいろんな味のチョコを何個でも試食できてすごくよかったです(*^^*)

▲カイエの工場見学(4年前)

▲食べ放題!


⑷肉の種類が多い(豚、鶏、牛、馬、羊、兎??)
 そして基本的にブロック(コマ肉とか薄切り肉とかがない!)
▲上からVeau(牛肉)・Agneau(羊)・Lapin(うさぎ)

▲どうしても見ると悲しい気持ちになってしまうウサギのマーク。泣

本当に肉の種類が豊富。その分、魚のスペースはほぼありません(悲)。
海がなく、山に囲まれたこの国では肉がメイン。羊や馬も普通に家庭料理として調理します。ただ、さすがに生肉を食べる文化はないので馬肉といっても馬刺ではありませんが。

今、私がすごーくすごーく困っているのは、薄切り肉が売っていないこと。

調理法としてステーキが多いからか、それともナイフとフォークで後で食べやすいサイズに切っちゃうから調理時は大きくても大丈夫!という思想からか理由は定かではありませんが、日本でたくさん見かける[豚コマ]とか[牛薄切り]とか[しゃぶしゃぶ用]とかが全くありません。

生姜焼きも、アスパラと人参の肉巻きも、肉じゃがだって、ミルフィーユフライだって。
改めて日本の家庭料理というのは[薄切り肉]に支えられているんだと実感。

自分で薄切りにする技術は今のところないので、もう少しフランス語が上達したら、義理の弟(肉屋さん・ブッチャー)に頼んで豚・牛の薄切りをつくって我が家用に売ってもらおうと画策中です。

⑸ハム・サラミ・ソーセージ・・食肉加工品が美味しい!

▲様々なソーセージ。
中段はパペ・ヴォードワというスイス料理によく使われるソーセージ
▲種類も数えきれないほど。中には七面鳥のサラミもあったり。

元々が山岳地帯での暮らしだったから(?)パン・チーズ・ソーセージ等で食事を済ませてしまう人が多く、火を入れる食事は基本的に1日に1回、昼だけ(or 夜だけ)という家庭もあるスイス。手軽に食べられて保存がきく食肉加工品は必需品。塩気も肉の部位も固さもみんなこだわりや好みがあって聞くだけでも面白いです。

⑹野菜は基本的に量り売り。
▲野菜の値段をはかる機械
<使い方>
①それぞれの野菜についている番号を確認
②必要な数量だけとって機械にのせる
③野菜の番号を入力
④番号と重量から割り出した値段のバーコードが出てくる
⑤野菜を袋にいれ、バーコードを貼る

ということで、基本的に値段の表示は[CHF5.5/100g] というようにg単位での表示となります。日本と表示の仕方が違うので最初は戸惑いますが、慣れれば大丈夫。ただ、日本のようにポンポンポンッと野菜を買い物かごに入れて、後で”あ!バーコード出し忘れた!”となったら野菜売り場まで戻らないといけないのでやっかいです。

玉ねぎ・人参・ジャガイモ・トマト・キャベツなんかは予想通り日本とほぼ同じものがそろいます。これは世界中で同じだとは思います。ただ、じゃがいもなんかはkg単位で売られているのが普通です。主食のひとつですしね。

他には、なすや白菜、絹さやなんかがそろうのはちょっと意外でした。ちなみに白菜はフランス語でChou Chinoise(中国キャベツ)と呼びます。なぜにチャイニーズ?と思って調べたら英語でもChinese Cabageというらしく。勉強になりました。大きめのなすと同じくらいのサイズのの小さな品種が売られてます。

あと、日本にはない野菜としてはチコリやエシャロット(玉ねぎの一種)、ポワロー(ねぎの一種)、アーティチョークなど。逆に日本にはあってこちらにないものとしては、タケノコやごぼう、大根、レンコン、里芋みたいなものでしょうか。根菜類は揃いにくいです。
我が家の味、筑前煮がつくれないじゃないか。とちょっと悲しくもなったり。
冬になると大変だなー。

⑺一方通行?
スーパーに限らずどのお店も、店に入ったところに遊園地にあるようなゲートがあります。
基本的には一方通行でいったんレジを通ってしまうと引き返すことができません。

つまり、どんなに買いたいものの売り場がレジの近くにあるとしても、基本的にはゲートから入ってぐるっと店内一周してから購入。という流れになります。

売り場はたいていこの並びの売り場になっています。[野菜・果物]▶︎[パン]▶︎[チーズ・乳製品]▶︎[肉]▶︎[乾物]▶︎[生活用品]▶︎[レジ]


そんなこんなでスーパー編でした。
ではまた次回。 Au revoir!




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